届かなくて、眩しい。ゾワッときました。この回はこの一言に尽きます。
何やら只者ではない雰囲気を醸し出していたばななでしたが、まさか99回の「スタァライト」を再演するためにタイムリープに近いことを何度も何度も繰り返していたとは…。
しかし舞台とは生き物であり、同じ役者でも同じ舞台とはそう作れないものです。
更にばななが感じた最初のスタァライトは「初めての体験」であるが故に、彼女のなかで美化されてしまっている。眩しい思い出なんです。だから届くことはない。
自分がその99回をもう一度体験したいというばななの想いがあることは勿論ですが、同時に99回の再演を繰り返すことにより全員を今後あるかもしれない辛い出来事から守ってあげられるとも思っているんです。少し歪んでしまった愛情ではあるのですが、本当にみんなを大事に想ってるからこその行動なんですよね。
ただそれだけに、辛い出来事もずっと努力して苦労して着実にレベルアップしようとしている、ルームメイトの純那を否定してしまっていることになっているのがまた皮肉…。薄々感づいてる方もいらっしゃったり、他メディアでご存知かもしれませんが、ばななちゃんって孤独な存在なんです。だからこそ、孤独じゃないみんなから大事にされてる「大場なな」でありたい、だから再演を繰り返す。
個人的にはこの状況を華恋やひかりではなく、純那ちゃんにスカッとしてあげて欲しいな…という思いがあります。果たして。
ループを繰り返す上でひかりはイレギュラーな存在なことに間違いはないのですが、ばななちゃんが意外にも取り込もうとしているのが驚きなんですよね。普通なら、絶対拒絶するはずなのに。
ひかりはひかりで、
華恋ちゃんをループから救い出すためにやってきた存在、とかだったら燃えますよね。こちらも気になるところ。
それにしてもこの作品、華恋ちゃんが第1話で全28名と言ってから、第6話での双葉の30人中30位発言。
情報の出し方であったり、今になってばななの行動の裏付けの伏線であったり、本当に丁寧な作品なんだと思い知らされました。
ループものの作品って、巻き込まれてのループ(ハルヒのエンドレスエイト)、手段としてのループ(まどマギ)はあったりするのですが、
ループすることを「目的」としている作品は珍しいですし、それに対して同じものを作り上げることが不可能に近い「舞台」を題材に扱っていたことが本当に素晴らしいと思いました。第1話の頃がわからねえよ!と言ってた頃が懐かしいですねw 最後まで駆け抜けて欲しいです。楽しみにしましょう!
因みにですが、大場なな役の小泉萌香さんと作詞家の中村彼方さんが7話についてインタビューを受けていましたので、そちらについて気になる方があればどうぞ観て下さいませ。
https://akiba-souken.com/article/35708/引用元:
https://www.reddit.com/r/anime/comments/9a6pjj/shoujokageki_revue_starlight_episode_7_discussion/
https://boards.fireden.net/a/thread/177275322/
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